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毎年３月下旬〜４月上旬にかけて、静岡県国道１号線（沼川沿い）の約５kmの区間には、約600本ものソメイヨシノが咲き誇ります。

「駿河には過ぎたるものが二つあり 富士のお山に原の白隠」とうたわれた白隠禅師は、東海道原宿に生まれ、各地を行脚した後に故郷に戻り、50年近くにわたって松蔭寺の住職を務めました。

そんな白隠禅師に由来し、「白隠さくら」とも呼ばれている桜並木です。

満開時期には、桜景色がどこまでも続いているかのようで見応えがあり、春を身近に感じる県内定番の桜スポットになっています。

桜並木と平行して流れている河川は、沼川といいます。

静岡県沼津市と富士市を流れる富士川水系の一級河川です。

沼川下流域はかつて一帯が浮島沼と呼ばれる湿地帯で、沼の周囲には浮島ヶ原と呼ばれる低湿地帯が広がっていました。

この浮島ヶ原は歌川広重の不二三十六景にも駿河富士沼という題名で描かれています。